history of guitars vol,1

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Posted by toru tsudani | Posted in SwEコラム | Posted on 06-05-2017

いつもの記事とはちょっと趣向を変えて、学生時代にエレキギター製作を学んでいた僕、トールが 当時学んだギターの歴史について書いてみようと思います。 正直かなり忘れてるので、思い出しながら。

 

さてさて、 東南アジア・アフリカ・インド等の古代の壁画や彫刻等の資料から、紀元前3700年以上前からギターに似た楽器はできていたと言われています。

画像参照http://plaza.rakuten.co.jp/erikaharp/diary/?ctgy=14 紀元前3000年程の壁画ですが、確かに左下のほうに弦楽器が・・・ この頃から人間は既に木材の加工性とその独特な音響特性に着目していたんだな~と思うと、少し胸が熱くなるものがありますね。 現在のギターの先祖と呼ばれるリュートがその後1000年の間に生まれ、その後ヨーロッパに伝わり15~6世紀には広く一般に伝わるようになります。

画像参照http://www.lutelute.com/blog/ ギターそのものの起源については不明なところもあるようで、諸説あるのですが16世紀以降だといわれています。

19世紀後半、アントニオ・トーレスによりクラシックギターが製作され、それと同時期にC.F.マーティンもギター製作を開始。

1920年代から1930年代にかけ、当時マンドリンメーカーだったギブソン社は、数々のギターのデザイン革新に貢献し、特に当時在籍していたルロイド・ロアの設計によるモデルL5により、アーチトップ・ギターのトップ企業に。 1922年にC.F.マーティンはスティール弦アコースティックギターを製作開始。

 

世界最初のエレクトリック・ギターは、1932年リッケンバッカーが発売したラップスチール型の「フライング・パン」という見た目そのままの名をしたものです。 画像参照http://www.jablog.ru/ が、当時この『エレキギター』は人々に受けいれられることはありませんでした。 1936年にはギブソン社もピックアップを搭載したエレクトリック・スパニッシュ・ギター「ES-150」を発表。

 

この時代、ピックアップの役割はアコースティックギターに取り付ける事でギターの弱点である音量の小ささをカバーする、というのが一般的であり 逆に言えば、それ以上は求められていなかった、ともいえると思います。 現在のエレキギターの主流であるソリッドギターの誕生は1947年発表の、ポール・ビグスビーによる「トラビス・ビグスビー・ギター」と呼ばれるものです。

画像参照http://ameblo.jp/cguitar/archive2-200506.html

 

1940年代、かつてラジオ修理を営んでいたレオ・フェンダーはギターメーカーフェンダー社を創立し、1949年エスクワイヤーを完成させます。

さらにその後、ブロード・キャスター(現在のテレ・キャスター)を発表、これが市場に広く出回った最初のエレキギターとなりました。 フェンダー社はかつて無い大胆な奇策で『エレキギター』というものを進化させる事になります。 それは、フルアコ構造(アコースティックギターにピックアップを取り付けたもの)が一般的な時代にあえてソリッド構造、いわゆる一枚板のギターを大々的に売り出した事が一つ。

 

それは生産性を高めるもっとも確実な方法でした。 もう一つはメンテナンス性の向上。 デタッチャブル(ボルトオン)方式のネックジョイントにより生産性をさらに高めるとともに、万が一ネックが折れてしまった場合でもネックごと外して新しいものに交換できる。 そしてボディ前面にコントロールパネルを配置する事で電気的なメンテナンス性の向上を図ります。 楽器に装飾を施し、美術的価値を高める事を意識していた時代、不細工とも言えるその金属パーツむき出しの外見。

 

それはおそらくラジオ修理業という経験をつんだレオ・フェンダーだからこそできた、機能美を追求したものでした。 ブロード・キャスター発表の2年後 1952年、ギブソン社はギタリストのレス・ポールとの共同でソリッドギターを設計、レスポールモデルを発表。

 

フェンダー社の機能美に対し、ギブソン社は美術的観点を意識したアーチドトップ加工にゴールドトップという高級感あふれるものになっています。 これはマンドリンメーカーであったギブソン社ならではの技術力であったのでしょう。 その2年後 1954年、フェンダー社はストラトキャスターを発表。

 

フェンダー社はさらなる機能美を追求し、全ての電装部品をピックガードに固定。それによりメンテナンス性を向上させると共にボディ・ネック・電装系をそれぞれ別製造ラインで生産することが可能に。 ボディも弾きやすさを重視したカッタウェイやエルボーカット、アール加工が施されました。 中でも革新的であったのがシンクロナイズド・トレモロ・ブリッジで、その構造は演奏面・音質面で大きな変化をもたらす事になります。

 

2大ギターメーカーがしのぎを削るも、これらが本当に『時代』に迎えられるのはまだもう少し先のお話。 一説によるとエレキギターそのものが生産中止になる予定だったとか。

 

そんな中、この『変わり者』に目をつけた、後にギターレジェンズと呼ばれるアーティストを 次回は紹介したいと思います。 〜続きはコチラ〜 http://s-w-e.jp/blog/?p=390

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