とーるのアマゾン奇行記~その3,アグロフォレストリーセミナー編~

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Posted by toru tsudani | Posted in 南米アマゾンでの植林活動 | Posted on 06-09-2011

8/20~31に渡り、アマゾン現地でマホガニーを含むアグロフォレストリー植林活動を視察してきました僕、SwE代表のとーるが、その現地での模様をお送りする奇行記第3弾。

その0http://s-w-e.jp/blog/?p=475
その1http://s-w-e.jp/blog/?p=494
その2http://s-w-e.jp/blog/?p=510


アマゾン奇行記4日目

日系人が多く住むトメアスの町では、農業に日系人が大きく寄与しており、
農協、文協ともに日系人により運営されている。
この日は朝からWRS、文協の合同セミナー&講演会。周辺農家およそ100名が参加。
WRSはトメアスでの活動10周年の記録、そしてアグロフォレストリー植林事業支援を受けた現地の農家が、その効果や成果を実際に発表。
 
WRS(Wildlife Reseach Society)代表、黒田氏
WRSからの農業支援を受けた現地農家が、実際にアグロフォレストリーの成果を発表。
パソコンなども使ったことがないので、あたふたしている様子が、言葉はわからないが見て取れる。
トメアスから世界へアグロフォレストリー農法を広げ、またそれらを通じて自分たちの生活水準を高めようとする意識がひしひしと感じられた。
この農法はマホガニーの単独栽培ではなく、収穫の見込める果樹などをマホガニーと一緒に植えることにより、現地の農家の収入に繋がる。その為、原生林を伐採する必要性もなくなりアマゾンの生物多様性の保護に繋がる。
SwEが集めた募金は、この農法を現地に広めるための苗畑つくりに用いられている。
その後、ACTA(文協)会長の乙幡さんの農場を見せてもらい、カカオやコショウ、バナナとパパイヤ等の混合農法を見学。

これが『農場』なのだ!\(◎o◎)/
『森を作る農業』と呼ばれるのもなっとく。

カカオの実。同行者の花崎くん、いい笑顔!w
カカオの実を割るとちょっとグロイw
この白い部分はジュースに使われ、さらに中の苦い実が、チョコなどの原料になるそう。
帰りに、樹齢20年のマホガニーの木を見せてもらう。

樹齢20年でこの大きさ!
しかし材木としてはまだまだ若く、50年ほどの歳月が必要だそう。
加え、ワシントン条約により伐採が禁止されているため、条約解除まではまさに高嶺の木だ。
道のりは遠いが、こつこつ植えて行くしかない。
マホガニーは樹齢15年程から種を飛ばす。
羽のような形をして、回転しながら落ちて来る。
この羽を剥ぐと・・・

なかから種が出てくる。
それなら自然とそこかしこに苗が生えてきそうなものだが、種のすべてが上手く発芽するとは限らないらしい。
加えて、マホガニーは森のような周りに植物が多く生息している場所でしか成長できない。
周りに植物がないと、細菌により内側から腐敗してしまうとの事。
なんともさみしがり屋な木だ。その為、苗畑を作り、ある程度まで成長させたうえで、アグロフォレストリーによる混合農法で育てるのが得策というワケだ。アマゾン奇行記5日目
WRS,トメアス文協合同アグロフォレストリーセミナー2日目では、
セミナー参加者がバスで農園や収穫された果実を加工するジュース工場を見学。
僕もその一向に混ぜてもらった。

ジュース工場見学。アグロフォレストリーでは、多種多様な混合農法を行うことから、単一栽培に比べて出荷数が限られる。
つまり、成果物の売り手が付きにくいのが弱点とされている。
そのため、このジュース工場ではアグロフォレストリーにより栽培された成果物を優先的に買い取っている。これにより、農家は安心して混合農法をすすめられ、無理な単一栽培により土地が痩せる心配もなくなる。
そうすることで焼畑による土地の開拓も行わずに済み、アマゾン流域の原生林保護に繋がる。
このジュース工場で取り扱っている果実。このほとんどがアグロフォレストリーで栽培されている。
日本でもフルッタフルッタという会社から、アグロフォレストリーの製品を購入することができる。
大手町にあるここの会社直営のバーで手軽にアマゾンフルーツが楽しめるらしい。
今度東京に行ったときに立ち寄ってみようと思う!そして一向はバスで農場見学へ。

アグロフォレストリーによる栽培を始めたばかりでは、まだ『農園らしさ』が残る
数か月すれば、ちょっとした林のようになり、収穫が得られるようになる。

数年もアグロフォレストリーを行えば、それはほとんど森と変わらない。
収穫可能な森アグロフォレストリーは『森をつくる農業』だ。
現地の農家もびっくりした様子。
自らが食べていくためとはいえ、アマゾンの原生林が減っていく様を一番嘆いているのは、
この現地の農家の方たちなのかもしれない。

次回は、とうとうアマゾンの原生林へと突入!

ギタリストなら誰もが知ってる、貴重なあの木やこんな木が登場しますよ♪
こうご期待!

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