日本有数の有機栽培の里である、丹波市で豪雨災害が発生して1ヶ月弱が過ぎました。
前回災害ボランティアへ行ったのは豪雨災害から一週間とまだ災害の爪痕がハッキリ残る時期で、現地の方達も右往左往していたのですが、1日400人以上ものボランティアが集まり、確実に復旧作業が進んでいるなという感想です。
当初はボランティアセンターが開設し土砂の撤去作業が優先的に行われていたのですが、今回は家屋の床下清掃や洗浄がメインとなり、ボランティアセンター以外の民間ボランティア団体が開設し、市区町村との連携もスムーズになっていました。
今回僕とミュージシャン仲間のはじめちゃん、ワダアツシと行ったのは
1日目…ボランティアセンターを通し家屋の床下洗浄
2日目…前回復旧作業を行った西山酒造場へ個人訪問し洗浄作業
3日目…知り合いの農家達が立ち上げた民間ボランティア、丹波農援隊の結成初日に参加し農地の復旧作業
と3日間とも違った窓口から作業を行いました。
そうすることで違った立場の人達の意見や主張の違い、現状の問題も把握することが出来ました。
ボランティアの受け入れは各ボランティアセンターが主に行っているのですが作業時間は15時までと短く、家屋の作業を優先するため農地の復旧作業が追いついていない現状です。
そんな現状を解決するため知人の農家達が立ち上げた民間ボランティア団体が、丹波農援隊です。
丹波農援隊では農地のニーズを汲み取り畑に入ってしまった大量の流木や稲刈りなどの農業ボランティアを行っていくそうです。
もちろん家屋の清掃は衛生面や精神的にも重要なのでボランティアセンターを通した活動は今後も不可欠です。
しかし1ヶ月の間荒れたまま放置された農地も甚大なダメージを受けており、稲の収穫が出来なければ農家の生活収入がありません。
まだまだ農援隊には人手も足りていない為、ボランティアへ行かれる方は農援隊での活動を検討してみて下さい。
丹波農援隊ホームページ
そして1番思ったこと。
3週間前に来たときよりも、笑顔が増えたことです。
現地の人が笑って迎えてくれて、ボランティアも笑顔で作業に取り組んでいます。
3週間前より精神的にも体力的にも負担が軽減されていると感じました。
多くのボランティアが『また来たい』と思って帰ることが出来ているんじゃないかなと思います。
まだまだ完全に復旧するには時間もかかるし山の天気は変わりやすく一時的な大雨も多いので来は抜けない状態が続きますが、多くの人が日常を取り戻しつつあります。
SESSION with EARTHとして、個人としてそのお手伝いが出来た事を光栄に思います。
そしてこれからも、日本の農業を担い本当に美味しい野菜を育ててくれる丹波の地を応援し続けていきたいと思っています。
SESSION with EARTH とーる