【丹波市豪雨災害・復旧ボランティア】

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Posted by toru tsudani | Posted in SwEコラム, SwEスタッフBlog, 日記, 活動報告 | Posted on 24-04-2017

21日から3日間、兵庫県丹波市の豪雨で起きた水害復旧のため、ボランティア活動に参加してきました。

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1日目は情報ボランティアとして、現地の住民や農家と一緒に各行政窓口やボランティア受け入れ体制を調べ、リアルタイムな要求とルールを把握し、
今後の行動を丹波市市議会議員の横田いたるさん達と相談しました。

2日目は、ボランティアセンターを通し一般のボランティアとして今中地区の住宅へ復旧のお手伝いに向かいました。
ここで初めて被災された住居を見るのですが、なかなか言葉では上手く表現出来ません。
現状としては、住宅一階部分は泥や土砂で3m以上埋まり、とても人力でどうにかなるものではなく、ショベル重機による掘削作業が優先となっていました。
ボランティア参加者は、ショベル重機が入れない部分の土砂の掻き出し、住宅内部の清掃のお手伝いが主な作業でした。
土地勘のないボランティアがむやみに乗用車で復旧現場へ向かうと、そういったショベル重機の通行の邪魔になり、作業が遅れます。
どんなに助けたい気持ちが強くとも、まずはボランティアセンターからの送迎バスで向かってください。
そうしないと、本人の意思がどうあれ結果的に邪魔にしかなりません。

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3日目は、ボランティアセンターを通し大森地区の酒造工場へお手伝いに向かいました。
(ボランティアセンターがボランティア参加者を必要な場所に必要な人数を割り振ってくれます)
ここでは、氾濫した川からの泥水の掻き出し作業でボランティア参加者の中には匂いで頭痛を覚える人もいましたが、酒造工場の従業員の方々は温かい人ばかりで作業する事が清々しいほどでした。

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【3日間を通し、とにかく重要だと感じた事】
・リアルタイムな情報、ニーズを優先する事
・復旧作業は適材適所で効率を重視する事
・個人の経験や知識よりチームワークを大事にする事

【僕個人としての今後の関わり方】
今回は個人でボランティアに参加しましたが、
僕が行なっているNPO法人SESSION with EARTHでは農業と音楽を結びつけた活動を行なっています。
その中でも丹波の有機農業は大切な部分であり、
来年7月にオープンするライブカフェでも丹波で農業を行う友人から農産物の仕入れを検討していた所でした。

ライブカフェの企画についてはreadyforプロジェクトページをご覧ください。

https://readyfor.jp/projects/SESSION-with-EARTH
そんな中で起きたこの災害は、僕にとって見て見ぬ振りは出来ない事態であったので、駆け付ける事を決めました。
結果的に僕個人が災害の規模に対してどれほどチカラになれたのか、今後どれほどチカラになれるのかは分かりません。
しかし、全ての人にいまやれる事は多くあります。

この情報をシェアする事、現地でボランティア活動を行う事、
そして今後復旧ののち、農産物や生産品を購入する事も現地の応援になります。

丹波という日本でも有数の農地で起きたこの災害は、日本という国にとって未来を考え、行動するキッカケになるのかもしれません。
(まだ被災地の方々にはそれを考えるヒマも無いので、これを言うのは早いかもしれませんが)
【根本的な問題】
この国では林業の衰退で山々が放置されたままになっており、
過去にスギ・ヒノキを植林したまま間伐などの手入れもされず、密生した木々は地中深くまで根が張れない状態です。
この状態が、全国的な土砂災害の原因となっています。
本来、地面に吸収されるハズの雨水が地表にたまり、それが山の麓へむかって流れだすと木々は根が浅いためにそれを阻止できず、雨水と一緒に土石流となって住宅へ直撃します。

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国産の木材は海外の木材よりも卸値が高いため林業は衰退し、間伐などの手入れがされず、こういった全国的災害に繋がっています。
もう、国産材が売れないなどと言っている場合ではないのかもしれません。

早急に日本の山は処置が必要と感じます。
売れる売れないの利益を考える前に、国策として山の手入れを優先すべきだと、個人的意見ではありますが感じています。
全国的に山間部の被害が拡散する前に、なんとか食い止める手段が必要なのではないでしょうか。
(こういった個人的意見を公言するのは気が引けますが、本当に重要だと思うので書きました)

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最後に、丹波をなんとかしたいと思った気持ちに応えてくれたミュージシャンのはじめちゃん・ワダアツシ、個人的に駆け付けてくれた友達のとーのしゃん、僕のブログ記事を見てご連絡くださりお手伝いくださった明石のクボタさん、3日間車を貸してくれた伊本さん、水や作業道具などの物資を提供くださったライブハウスclub Mercury、
本当にありがとうございました。

そして丹波の皆さん、また9月中頃にお手伝いに行きます。
本当に大変で耐えられない時期かと思います。
頑張りすぎないで下さい。その為のボランティアでもあります。
お身体と心に気をつけて、メリハリつけて頑張って下さい!!

最後に、ボランティアへ参加される方へ。
丹波市豪雨災害の情報をまとめたサイトが出来ています。正確な情報と協調性を大事に、ぜひご参加下さい。
どんな人にもお手伝いできる事は必ずあるハズです。
http://tamba.sc/shien/

 

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